VNWA3には、50Ω以外のインピーダンスのデバイスを測定データに対して補正するマッチングツールの機能がある。 以前は、これを使って測定していた。
この方法は便利なんだけど、手探りで測定する場合、いちいちインピーダンスを入力して確認する必要がある。
QucsのS parameter fileの機能を使って、Qcus上でシミュレーションし、信号源インピーダンスをパラメータチューニングを使って変化させてやれば簡単に特性が確認できそうなので、確認してみた。
フィルタは、10.7MHzのFM用(たぶん..)
接続リードが少し長いけど、VNWA3のPortExtension機能は使っていない。
VNWA3での測定結果。 例によって、s2pファイルで測定データをエクスポートする。
QucsのS parameter fileにs2pファイルを読み込んでシミュレーションする。 信号源のインピーダンスを変数にして、パラメータチューニングに設定する。信号源インピーダンスを50Ωにして、シミュレーションすると、VNWA3での測定結果とほぼ一致している。
適当にスライダーを動かして、リップルが小さくなるようにすると、1200Ωあたりでリプルが1dB程度になった。
インピーダンスを高くし過ぎると、切れが悪くなるので、おそらくこの程度のインピーダンスが設計値なんだろう。
というわけで、スライダーを動かすだけで、インピーダンスの予測がつくので、VNWA3のマッチングツールよりは簡単に特性が確認できる。
便利、便利!!