前回、ワイヤーアンテナとカウンターポイズに直接VNWA3を繋いで、インピーダンスを測定してみた。
これ、ちゃんと測定できているのか? ということで、少し追加で実験してみた。
まず、測定用の同軸ケーブル。 机の上で通常使っている時は、20cm程度の同軸ケーブルを使っている。 アンテナを測定した時は、1mの同軸ケーブルを使った。 VNWA3の出力インピーダンスが50Ωで、同軸ケーブルの特性インピーダンスが50Ωなので、ケーブルの長さは影響しない..というのが教科書に書いてあるけど、本当か?
ということで、実験してみた。
長さ20cmの同軸ケーブルの時。 同軸の先端で、キャリブレーションを取って、1.5uH程度のインダクタを測定してみた。
長さ1mの同軸の時。 測定は、上と同じ。 微妙に違うけど、反射係数は、ほぼ一致している。 実部が違っているように見えるけど、値がちいさいので、まあ、工学的には、教科書通りといっていいかな..。
実際にアンテナを測定した時は、こんな端子を使っている。
端子のところで、ワイヤーを使ってショート、50Ωの抵抗でロード、何も繋がないでオープンのキャリブレーションを行っている。 写真はコイルを測定しているところ。 ケーブルは1mのものを使っている。
30MHzを超えたところで、インピーダンスが大きく異なっている。 スミスチャートでも、小さくループしているから、上の状態とはかなり異なっている。 しかし、幸いなことにデータとして必要なアマチュアバンドでは、特に反射係数は、それほど大きな差はない。
どうもスッキリしない結果となった。 測定法を見直した方がいいかもしれないけど、全くアイデアが浮かばない。
それにしても、アンテナは難しいなぁ。 だから面白いともいえるんだけどな..。