【Qucs】シミュレーション結果と実測との比較(2)

昨日の測定では、Qucsでのシミュレーション結果と実測の結果が一致しなかった。　Qucsでの回路に浮遊容量とか想定される抵抗などを回路に加えて、いろいろシミュレーションしてみたけど、結局うまく一致させることができなかった。　

コア材そのものの特性ではないかと考え、今日は、昨日と同じフェライト製のものとカーボニル鉄製のものの2種類のコアでインダクタを作製して測定してみた。

最初は、昨日と同じフェライトのコア材。

次にほぼ同サイズのカーボニル鉄製のコア材を使ったインダクタを作製し、測定してみた。

ということで、コア材による差ということがわかったけど、Qucsには、コア材の特性を反映させる機能がないので、何が影響しているのか、イマイチはっきりしない。　周波数依存性から類推すると、鉄損ではないかと思うんだけど．．。

という訳で、フェライト系の材料を使った透磁率の高いコアのシミュレーションは、実際とはかなりずれるということを認識しながら使う必要がある。