リーケージインダクタを抑えるため、結合係数を限りなく1に近づけようと、撚り線を使ってUn-Unを作製してみたけど、結局線間容量が大きくなって思ったような特性にできなかった。
今回は、線間容量を抑えるため、皮膜の厚い線材を使ってUn-Unを作製してみた。 皮膜の厚い線材を使うと、結合係数が小さくなることを考慮して、巻き数を減らしてみた。
FT140-43コアに、写真をような線材で7回巻いてみた。 撚り方は、なるべく緩くした。
インダクタンスは、37.8uH、結合係数は、予想通り小さくなって0.996。 線間容量は、13.2pFと目論見通り小さくなった。
VNWA3で特性を測定して、Qucsで表示してみた。
おお! なかなか良い特性になった。 リーケージインダクタが増加しているが、全域にわたって、4:1の関係が保たれているし、挿入損失も大きくない。 リーケージインダクタを抑えるために、もう少し巻き数を少なくしてもいいかもしれない。
Un-Unの作製ポイントがなんとなくつかめたような気がするので、実際に使うUn-UnをFT240コアを使って作製してみる。