ソフトウェアもだんだん飽きてきたので、また、電子回路で遊ぼうかと思っています。
面白い回路というと、再生検波でしょうか。 たった一個の能動デバイスで、増幅、発振、ミキサ、Qマルチを同時に働かせるているような回路です。
しかも、AM、CW、SSB、FMと、ほぼすべてのモードが復調できます。 AMは、回路を発振寸前の状態で動作させ、CWとSSBは、回路を発振状態で、また、FMは選択度を調整してスロープ検波します。
高感度、高選択度の受信機が使用部品が少ない構成で実現できます。
とはいっても、いいとこだらけではなく欠点はあるわけで、致命的なのは頻繁に調整が必要なことです。 発振と非発振の境目の非常に微妙なところで動作させているので直ぐに状態が変わってしまうことです。
また、CWやSSBの復調では、検波段で発振させた状態で使用するので、高周波がアンテナから漏れてしまい、周りの受信機に影響を与えてしまいます。 特に、昔の真空管を使った回路では、電圧が高く、例えば200V、5mAで動作させた場合出力は1Wとなり、QRP送信機で送信しているような状態になっていました。 最近では、トランジスタを使えば低電力での動作が可能なので、ここのところは、かなり改善できると思います。
更に引き込み現象というのがあって、強力な入力信号があると、検波段での発振周波数がその信号に引っ張られてしまうという現象があります。 これは、生来のもので、入力にアッテネータを入れて、入力信号を減衰させるしか対策がありません。
とても優れた回路だとは思いますが、欠点も多く、今では全く過去の技術になってしまいました。
今更再生検波か? という話ですが、中学生の頃に、真空管で何台か再生検波ラジオを作ったことがあり、短波放送が受信できた時の感動は今でも忘れられません。
現代のデバイスを使って、今の自分のスキル(たいしたスキルは持ち合わせていませんが、少なくとも中学生の時よりレベルアップしているはず..)を用い、今ある測定器を使って作製すれば、多少はましなものができるのではないかと思います。
というわけで、まずは、回路検討から..