Crossover Moebius Shielded Loop Antenna(ウムラウトが表示できないので、oeと表記)というマグネティックループアンテナが紹介されていたので、早速作ってみました。
一般的なマグネティックループアンテナと違って、上部で同軸の芯線と網線がクロスしています。
例によって、幼児レベルの絵ですが、20年ぐらい前に購入したスケッチブックに描いてみたら、ちょっといい雰囲気になりました。
使用した材料は、秋月で購入した1.5m長の両端SMAケーブル2本と、同じく秋月で購入したSMAコネクタ(メス)5個。 いつ購入したか不明の謎のメガネコア、プリント基板の端材です。
アンテナ上部。 芯線と網線をクロス。
アンテナ下部。 メガネコアを使って1:1のBaluanを作成しました。 巻き数は3回。 適当に決めました。
適当な支柱がないので、出窓のカーテンレールに上側2カ所を固定して、緩い逆三角形状態でSDRPlayに接続して受信してみました。
中波帯のAFN
短波帯のラジオNIKKEI
VHF帯のJWave
中波からVHFまで良好に受信できました。 今まで使っていた、屋根より低い144/430MHz用GPの芯線だけ接続したアンテナに比べると、信号強度は多少低くなりましたが、ノイズは明らかに減りました。 シールドループの特性でしょうか、市街地の外来ノイズの多い環境向きのアンテナだと思います。
受信用のアンテナとして、どういう評価をすべきなのかイマイチ理解できていませんが、とりあえずインピーダンスを測定してみました。
3カ所で共振しているように見えますが、どう評価すべきなのか今のところ知見を持ち合わせていません。 使用してみた限りでは、中波帯からVHFまで、広帯域で使えるという印象です。
上部の配線を変更して一般的なループアンテナとし、メビウスループと比較してみました。
SDRPlayでAFNを受信して比較してみたところ、S5つぐらいメビウスループの方が強く受信できました。 ノイズについては、ほとんど差がないという結果でした。
構造からみてメビウスの方は、ループが2重になっているので信号強度が上がると思うのですが、電位がグランドに固定された網線がアンテナエレメントとして動作するかどうか..、電界でなく磁界を拾っているからこういう特性になるのか..、今の自分の知識では動作説明は困難です。
動作は不明ですが、広帯域で使用でき、ノイズが抑えられるということで、市街地で使用する受信用のアンテナとしては中々魅力的なアンテナではないかと思います。