上部でクロスしていない一般的なマグネティックループと今回作製した上部で芯線と網線をクロスしたマグネティックループを比較してみた。
SDRPlayつないでAFNを受信して比較してみた結果、S5つぐらいクロスした方が強く受信できた。
短波やVHFでも受信した感じでは、相当差があった。 何がどう違うかを考察してみた。
一般的なマグネティックループアンテナは、ループアンテナを静電シールドした構造になっている。 静電シールドしてあるので、静電誘導に起因するノイズの影響は受けない。 ループに交差する磁界があると、電磁誘導による電流が流れる。 電波は電界から磁界が生まれ、その磁界から電界を生じてつぎつぎと伝わってくるのでその磁界成分によって受信できる。
正確ではないかもしれないけど、定性的にはこんな感じだと思う。
普通のマグネティックループは、1次側バランの片側の端子につながっている芯線を辿っていくと1周回って他方の端子につながっている。 シールドされたループアンテナである。
一方、クロスしたマグネティックループでは、上部で芯線と網線が入れ替わっているので、1周して降りてきた時には網線とつながっており、バランのところでは、網線どうしはつながっているので、更に上に行って上部で網線と芯線が入れ替わってバランの他方の端子につながる。 つまり、エレメントが2周していることになる。
網線はシールドとアンテナエレメントの両方を兼ねている..ということになるのかな..。
うまく考えられているなぁ..。 面白い。