過去に作製した再生検波ラジオを少し修正してボディエフェクトの実験を始めた。
コイルは、トロイダル(T106-6)に巻いた。 同調回路にはエアバリコンを使った。
最初、2SC1815の高周波アンプがない状態で実験をしていたけど、ボディエフェクトがひどかった。 パネルに手が触れると、再生の状態が全く変わってしまうという状態だった。 また、スロットルコンデンサの容量を小さくすると再生が深くなるという状態だった。
高周波アンプを追加してみると、パネルに触っても再生の状態は変化しないようになった。 また、スロットルコンデンサの容量を増やすと再生が深くなるという状態に変わった。
ボディエフェクトに関しては、2SK19の入力インピーダンスが高いことが原因だと思われる。 高周波アンプはゲート設置回路なので、入力インピーダンスが低い。 入力インピーダンスの低いアンプを追加することで、ボディエフェクトが低減されたと考えられる。
ただ、相変わらずスロットルコンデンサの近くに手をもっていくと、再生の状態が極端に変わる。
これは、スロットルコンデンサをバリキャップに変えることで対策できるかもしれない。
同調回路では、Qが低くなるのを防ぐため、エアバリコンを使用したが、スロットルコンデンサは同調回路には使ってないので、バリキャップを使っても問題ないだろう。
という訳で、再生検波ラジオのボディエフェクト対策としては、RFアンプを追加することが有効であることがわかった。