作成したツールを使って、自宅に張ってあるワイヤーアンテナのマッチング範囲を推定しtみた。
自宅のアンテナは、2階のベランダに給電点があって、そこから地上に向かって5mのカウンターポイズ張ってあり、給電点から約12m長のワイヤーが地上高7.5mまで垂直に、そこから地上高2mまで斜め下方向に張ってある。
上の形状のアンテナの各周波数での給電点インピーダンスを計算した。
各周波数の給電点インピーダンスを使って、SWRが2.0以内に入るかどうかをATU Analyzerを使って調べてみた。
1.9MHz
これは全くダメ。 まあ、予想通り。
3.5MHz
これも全くダメ。 FC-40のマニュアルには、7m以上のワイヤーで3.5~50MHzまでマッチング可能と書いてあるけど、それとは合致しない。 カウンターポイズが5mしかないので、ちょっと無理かも。
7MHz
π回路でSWR=1.01となり、整合が取れている。
10MHz
L回路で、SWR=1.13でこれもOK。
14MHz
L回路で、SWR=1.18でこれもOK。
18MHz
L回路で、SWR=1.13でOK。
21MHz
L回路で,SWR=1.35でOK。
24MHz
L回路で、SWR=1.07でOK。
28MHz
L回路で、SWR=1.12でOK。
50MHz
π回路、L回路でSWR=1.27。 これは、π回路もL回路も同じ回路になっているため。
という訳で、7MHz以上の周波数では、SWR<1.35でマッチングが取れるという結果になった。
記憶では、この状態の実際のアンテナで10MHzがマッチングが取れないという状態だったと思うけど..。
目的は3.5MHz、あわよくば1.9MHzまでマッチングを取ることなので、完全に推定できなくても、ヒントがつかめればいい。 とりあえず、3.5MHzまで拡張できる方法を探ることにする。