• 本当は、田舎に庵を建てて隠遁生活したいけど、先立つものも無いので自宅で..。

ワイヤーアンテナのマルチバンド化(2)

ローディングコイルを挿入して、ワイヤーアンテナのマルチバンド化をしていましたが、コイルを挿入したり、スルーしたりと切り替えが必要でした。

今回、MMANAでかなりいい加減にアンテナインピーダンスのシミュレーションを行いました。 結果をつらつら眺めている時、アンテナインピーダンスが50Ωに近い方がマッチングがとれやすいのでは..と思いました。 技術的根拠は、全くありません。

antenne simulation

左はMMANAで求めたアンテナインピーダンスの計算結果です。 全てのバンドでインピーダンスが50Ω以上というわけではありませんが、概ね50Ω以上になっています。

そこで登場するのが、所謂、Un-Un(Unbalance-Unbalanceインピーダンス変換器)です。
4:1と9:1のUn-Unで実験してみました。

外観は、こんな感じです。 (9:1 Un-Un)

コア材や巻き数など、”えいやっ”で決めています。

作製したUn-UnをATU(FC-40)とアンテナワイヤーの間に挿入してみたところ、9:1は、3.5~28MHzで、4:1は3.5~50MHzでマッチングが取れました。

一発勝負にしては、めずらしく大成功です! これで、バンド切り替えでベランダに出る必要はなくなりました。

ちなみに、1.9MHzですが、SWRが上がらず一瞬マッチングが取れたか..と思いましたが、送信部ファイナルの保護回路が働いたせいかパワーが出ていないという状態でした。 

さすがにこの短さでは、1.9MHzは無理なようです。

今回、適当に適当に作製したUn-Unでラッキーなことにワイヤーアンテナのマルチバンド化に成功してしまいました。 結果オーライでもいいのですが、気が向いたらUn-Unの通過特性やコア材の妥当性など、検討してみたいと思います。

追記(2021.5.3)

接続方法の質問が2件ほどありましたので、回路図を修正しました。 また、以下に画像(幼児の落書きレベルですが..)を追加しました。

コメント一覧

上野和孝2021年5月2日 22:12 / 返信

初めまして。 ATUとワイヤーの間にUNUNを入れるとのことですが、 具体的にどういう風にされていますでしょうか? FC-40はワイヤーの取り付け口しか無いように見えるので、 どうしているのか教えて欲しいです。

atliqu2021年5月3日 08:01 / 返信

上野様 コメントありがとうございます。 文章では説明しずらいので、画像を追加しました。  アンテナワイヤーの長さにかなり依存しますので、この通りにやってうまくいくとは限りませんが、いろいろ試してみてください。 atliqu

上野和孝2021年5月3日 14:28 / 返信

ご対応ありがとうございました。 アンテナ端子と、GNDに直接繋ぐのですね。 私は市販品のUNUNしか持っておりません。 それは同軸とワイヤー、GNDを結ぶようになっていますので、 どのように繋ぐのかなと思っていました。 市販品の中身をバラして直接繋げば良いのですね。 参考にさせていただきます。

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