昨日の測定では、Qucsでのシミュレーション結果と実測の結果が一致しなかった。 Qucsでの回路に浮遊容量とか想定される抵抗などを回路に加えて、いろいろシミュレーションしてみたけど、結局うまく一致させることができなかった。
コア材そのものの特性ではないかと考え、今日は、昨日と同じフェライト製のものとカーボニル鉄製のものの2種類のコアでインダクタを作製して測定してみた。
最初は、昨日と同じフェライトのコア材。
昨日と異なるのはコアのサイズ。 今日は、FT37-43で作製した。 インダクタンスは、8.9uHだった。
昨日の結果と同様、周波数が高くなるにつれて等レジスタンス円から抵抗の大きい方にずれていくという結果になった。
次にほぼ同サイズのカーボニル鉄製のコア材を使ったインダクタを作製し、測定してみた。
ということで、コア材による差ということがわかったけど、Qucsには、コア材の特性を反映させる機能がないので、何が影響しているのか、イマイチはっきりしない。 周波数依存性から類推すると、鉄損ではないかと思うんだけど..。
という訳で、フェライト系の材料を使った透磁率の高いコアのシミュレーションは、実際とはかなりずれるということを認識しながら使う必要がある。