VNAでソレノイドコイルの特性を測定してみた。 理想モデルとだいぶ異なっている。
31mm径のフィルムケースに巻いてみた。 巻き数は、数えていない。 LCRメータで測定したインダクタンスは、39.4uHだった。
このコイルのSパラメータをVNWA3で測定した。
Qcusで、理想的なコイルの特性をシミュレーションしてみた。
負荷の50Ωと39.4uHのインダクタが直列に接続されている。
ところが、VNAで測定した結果は..
理想的なインダクタの結果と全く異なっている。
これが現実なんだよな..。
で、何が起こっているかを考察してみる。 アドミタンスのグラフから、2つの共振が観測される。17.5MHzは、並列共振。 42.5MHzは、直列共振のように見える。
そこで、並列共振の容量と直列共振のインダクタを計算してみると、容量は2.1pF、インダクタは6.74uHとなった。
この値を理想モデルに適用して修正してみると..
多少近づいたけど、まだパラメータが足りなさそう。 ちなみに抵抗の値に根拠は無く、グラフの形状が近づくように適当に調整した。
いろいろ測ってみたら面白そうなので、いろんな部品を測定してみたい。
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