以前、ATU(FC-40)のマッチング範囲を計算するソフトを作成した。 計算にちょっと怪しいところがあったので修正して、再度解析してみた。
28MHzのアンテナインピーダンスを使って、ANT→TX方向へ計算してみた。
特性インピーダンス50Ωで、π型のマッチング回路を使った場合を解析した。 計算したインピーダンスをスミスチャートにプロットした。
ちょっと解りにくいけど、青色の小さい円がアンテナのインピーダンス。 青丸より小さい赤丸が、ANT→TX方向に計算したインピーダンス。 赤丸は、FC-40に内蔵されている8種類のコンデンサと9種類のコンデンサの全ての組み合わせを計算した結果で、数えてないけど全部で1,30,305個あるはず。
中央の緑色の2重の丸は、内側がSWR=1.5、外側がSWR=2.0のライン。
この結果だと、SWRは2以下にはならない。
次にL型回路で同様に計算してみた。
SWR<1.5のポイントが何点かあるので、一応マッチングが取れている。
次に4:1のUn-Unを使った場合を想定する。 インピーダンス比が4:1なので、特性インピーダンスを200Ωにして計算してみた。
特性インピーダンス50Ωのπ型回路では、SWR<1.5のポイントは無かったけど、特性インピーダンスを200Ωにすると、1.5以下のポイントが大幅に増加する。また、特性インピーダンス50ΩのL回路のマッチング点よりも改善されている。
同じ様にL回路でもやってみると、こっちは、SWR<2のポイントは全くなくなる。
これで解析すれば使用するUn-Unのインピーダンス比が4:1がいいのか9:1がいいのか判断できるかもしれない。