Cohnフィルタは、構成するコンデンサの値が全て同じという特徴を有している。 これをバリキャップ等で可変してやれば、クリスタルフィルタであっても帯域が可変できる。
確か、ElecraftのKX1に採用されていたと思う。
で、とりあえずシミュレーションしてみた。 まず、AADE Filter Designを使ってChonタイプのクリスタルフィルタを設計する。
それをQucsでシミュレーションしてみた。
500Hzで設計した時のCの値は、67pF。
パラメータチューニングを使って、Cの値をスライダーで変更してやると、連続的に帯域が変化する。
帯域幅を1kHzぐらいにすると、かなり特性が怪しくなる。
帯域を狭くしてみる。
150pFぐらいにすると、帯域が300Hz程度に狭くなる。 ロスもかなり増えているみたいだけど..。
帯域の変化がフィルターの中心周波数から両側に変化するのでなく、上側のカットオフ周波数だけ変化しているように見える。 実際には少し使いにくいかもしれない。
それでも、バリキャップだけで帯域が可変できそうなので、実際に作製して確認してみる価値はあるかも。