Basys3とPC間でデータのやりとりができるようになったので、ADCをBasys3につなげて信号をキャプチャしたいと思います。
そこで、ADCの選定ですが、変換レートと分解能が高く安価なものがいいです。
当たり前ですが、変換レート、分解能と価格は見事に相反します。 個人的に、優先順位は価格>変換レート>分解能です。
で、見つけたのが秋月電子で売っているAD9214で、80Mspsで10bitです。
変換レートは、80Mspsですが、アナログ帯域が300MHzなので、オーバーサンプリングすればかなり高い周波数まで使えそうです。
日本語のマニュアルが用意されていますが、日本語が怪しすぎるので英語版を見た方がいいです。
使い方は簡単で、2pinのDFS/GAIN端子で、出力フォーマットと入力電圧範囲を設定し、3ピンのREFSENSE端子で基準電圧を設定をするだけです。
ここでは、入力 1Vpp、出力フォーマット 2の補数、基準電圧 内部の設定にしました。
13ピンのENC端子に入力した信号の立ち上がりでサンプリングされた信号がD0~D9に出力されます。
回路は、データシートに掲載されているものとほぼ同じです。
入力は差動なので、バランを入れました。 入力の抵抗は、25Ωにすると入力インピーダンスが50Ωになるのですが、25Ωの抵抗が手持ちになかったので22Ωを使っています。
出力側は、Basys3のPMODに繋げます。 電源は、PMODコネクタから取りました。
ユニバーサル基板に組んでみましたが、80MHzというと、そこそこ高周波なので、うまく動作するか少し心配です。
Basys3に取り付けると、こんな感じです。 L型のコネクタがなかってので、ちょっとカッコわりいです。