Cohn Filterを設計して、試作してみたけど通過域のリプル特性がイマイチという結果になった。 Qucsによるシミュレーションの結果と試作したものの実測結果とは傾向としては一致しているようなので、まず、シミュレーション上で定数を変えて特性の変化を調べてみた。
結果は、コンデンサ容量と入出力インピーダンスを変化させてもあまり特性は改善しなかった。
そこで、水晶振動子の共振周波数を変えたみた。
直列接続された水晶振動子の内寄りの2つの共振周波数を微妙に低くし、入出力インピーダンスを調整したら、きれいな特性が得られた。
ただ、実際に作製する時には、水晶振動子を特注するか、多数の水晶振動子を選別して適当なものを選ぶかすることが必要であまり現実的でない。
共振周波数を変化するのなら、外付けに少容量のコンデンサを追加すればいいか..と思って、コンデンサを追加してシミュレーションしてみた。
通過域のリプルは改善されるが、上の結果と比べるとスカート特性がイマイチとなった。
これも、実際に作製するには、水晶振動子に並列接続するコンデンサの容量が微妙なので、調整はかなり面倒なことになりそう。