FT-991Aは、USBケーブル1本でFT8の運用ができるので便利なんだけど、これまで回り込みに悩まされてきた。 送信中に突然USB Audioでエラーが発生し、無線機の電源を切るまで送信しっぱなしになる。
最初は、USB Isolatorを使って絶縁したらうまくいったんだけど、しばらく運用していたら突然Isolatorが破壊した。 次に、手持ちの1.5mぐらいのUSBケーブルにFT140-43というフェライトコアでコモンモードフィルタを形成して使ってみたけど、何が原因か不明だけど、たまに10MHzと21MHzで同じ現象が起きていた。
もっとコモンモードフィルタのインダクタンスを増やそうと思って、USBケーブルを延長して巻き数を増やしてみたら、FT-991AとPCの通信が全くできなくなった。
先日、ふと、コモンモードじゃなくて差動モードでの回り込みかも..と思って、シールド効果の高そうなUSBケーブルを使ってみた。 それと、長くすると通信できなくなるので、長さは一番短いものを選択した。
で、購入したのはサンワサプライのUSB2.0ケーブル(KU20-06HK)。 パッケージには、ツイストペアを使ったケーブルで、2重シールドと表示されている。長さは0.6m。価格は、Amazonで388円だった。
これを使って運用してみたら、21MHzで全くダメ。 それ以外は、問題なかった。 やっぱりだめか..そううまく行くわけないよな..と思いつつ、試しにフェライトコアも追加してみた。
ケーブルが短いので、3回ぐらいしか巻けないけど、これで全く回り込みがなくなった。
ツイストペアが効いているのか、長さが短くなったのが効いているのか定かではないけど、一週間ぐらい使っているけど、3.5~430MHzまで、全く問題なく運用できるようになった。
アンテナの状態が変わったりすると、また振り出しに戻る可能性がないとは言えないけど、物理的に破壊されそうな要因もないので、これがたぶん回り込み対策の最終版になったかな..。