50年以上前、フィルターが高価だったころ、SSBの生成にPSNを使った方式が流行ったことがあった。 たしかトリオからPSNを使ったモノバンドのSSB送信機が発売されていたと思う。
Phase Shift Networkは、入力信号の位相を±45度シフトさせて90度位相差のある信号を作る回路。
周波数依存性がどれくらいあるのか気になったので、シミュレーションしてみた。
回路は、”Experimental Methods in RF Design”のPhasing Receivers and Transmitterの章に記載されているものを参考にした。
設計周波数は、7MHZ。
周波数を1MHzから30MHzまで、出力の負荷抵抗を40~60Ωまでそれぞれ変化させてみた。
予想していたより変化が少ない。 バランスがずれた時の動作を確かめる必要があるけど、SDRに使うための90度位相差の局発を作るのに使えるかもしれない。