QucsにSpiceModelを取り込む方法は何個かありそうだけど、現時点では以下の方法がよさそう。 何回も試行錯誤しなければいけない場面も出てきそうなので、簡単に繰り返せる方法がいい。
①SpiceModelの拡張子を.cirに変える。
②Qucsを起動し”File”→”Open”で開く。
③F2キーを押す。
④エラーが出たら、エラーメッセージを頼りに修正。
⑤③へ戻るって、エラーがなくなるまで繰り返す。
試しにBAT17でやってみると、何も修正しなくても一発で取り込めた。 ここでやったことは、何だったのか?
BAT17.cirをオープン。
そのままF2キーを押すと..
BAT17.schに変換される。 抵抗があるけど、cirファイルに説明が書いてあって、「抵抗R1は、物理的なデバイスを反映したものではなく、逆動作モードでのモデリングのみを改善したものである。」とある。
なんかよくわからん..。
抵抗とダイオードの関係が不明だけど、抵抗値が60MΩと大きいので並列に繋いでシミュレーションしてみた。
シミュレーションできた。 ラッキーだと何もしないでも、SpiceModelを取り込めるようだ。
次に、2sC1815でやってみる。
ネットから落としたSpiceModelの拡張子を.cirに変更して、Qucsで開いた。
F2キーを押すと、エラーとなった。
エラーメッセージは、「ライン2:構文エラー、 予期しない識別子、桁またはフロートを予期する。」
なんのこっちゃ?
spice_models.cirの内容を参考に適当に修正を加えていって..
修正は試行錯誤でやったので、どうやったらいいかがよくわからないけど、
・シミュレーションに必要なさそうな項目は削除(最大定格、生産者)
・数値を不動少数と指数表示に変更
・項目を大文字に変更
ちなみに、エラーメッセージはほとんど役に立たない。
上の修正のどれが良かったのかイマイチ不明だけど、上のファイルで結果的にエラーが出なくなった。
これを使って、シミュレーションしてみると..
一応シミュレーションできているようだけど、warningが出ている。
内容は、「フローティングのノードがあるので1MΩの抵抗を入れろ」とある。
2SC1815の端子が一つ余っているので、これのせいかと思って抵抗でつないでみたけど変わらず。
という訳で、完全ではないけど、何度も試行錯誤すればSpiceModelをQucsに取り込めると思う。
また、SpiceModel自体の構文について、もう少し理解が深まれば修正するのも容易になると思う。