AD9850出力のスプリアスをVNWA3のSpectrum Analyzer(SA)機能を使って測定してみた。
VNWA3のSA機能は、簡易的なので色々な制約がある。 周波数範囲は、VNWAのDDS出力がフィルタリングされていないため、特に高い周波数ではゴーストのスペクトルがたくさん発生する。 マニュアルでは、100MHz以下での使用が推奨されている。 また、飛び飛びの周波数で測定しているので、周波数ポイントの間隔より大きな帯域幅で測定する必要がある。
今回、測定範囲を1MHz~100MHz、測定ポイント数を8192にしたので間隔は12.2kHzになる。 そこで帯域幅は、13.333kHzを選択した。
測定範囲が1MHzからなので、周波数は1.5MHzとした。 また、入力レベルが30mV以下という制限があるので、30dBのアッテネータを挿入してある。
特に大きなスプリアスは発生していない。
30MHzの測定結果。 15MHzのところに、スプリアスと思われる信号があるが、-40dB以上低いので特に問題はないと思う。
VNWA3のSA機能を使うにあたって、マニュアルを読み直してみたんだけど、SA機能時にTX側はトラッキングジェネレータとして動作していると書いてあった。
購入した当時のマニュアルには書いてなかったと思うので、後から追加されたと思うけど、VNWAはダイレクトコンバージョン受信機なので、普通に考えるとそうなるか..。
マニュアルのトラッキングジェネレータの項は、数行しかなく詳しい説明がないけど、面白い使い方ができるかもしれない。
いままで、VNWA3のSA機能はほとんど使ってこなかったけど、使い込んでみたら面白いかも。